網膜静脈閉塞症

○網膜静脈閉塞症とは、網膜の静脈が色々な原因で詰まり出血する病気です。

○根元の太い静脈が詰まったものが網膜中心静脈閉塞症で網膜全体に出血します。枝別れをした細い静脈が詰まったものが網膜静脈分枝閉塞症で網膜の限局的な部位に出血します。

○40歳以上の日本人では、網膜中心静脈閉塞症は1000人に約3人が発症し、網膜静脈分枝閉塞症は100人に約3人が発症します。

網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症について良くある質問

Q:症状はどういったものがあるんですか。

A:●急激な視力低下や視野欠損を自覚します。

●黄斑部がむくみ(黄斑浮腫)と歪みも自覚します。

●治療をせず進行してくると、目の中に出血(硝子体出血)したり、続発性緑内障になる場合があります。

Q:検査はどういったものがあるんですか。

A:眼底検査で診断はつきます。病状の程度を確認するために蛍光眼底造影検査や、網膜のむくみの具合を見るために光干渉断層計検査(OCT)を行います。

Q:治療はどういったものがあるんですか。

A:●網膜中心静脈閉塞症では、悪化した時は出来るだけ早く網膜光凝固術(レーザー治療)が必要です。黄斑部にむくみが出てきたら、むくみをとる薬を目の中に注射(硝子体注射)することが必要となります。

●網膜静脈分枝閉塞症では、あわてる必要は無く暫く経過をみます。悪化した時は網膜光凝固術、黄斑部にむくみが出てきたら、むくみをとる薬を硝子体注射することが必要となります。